「ラジオ波」と「キャビテーション」は、どちらもエステなどで人気のある施術メニューですが、両者の違いについてくわしく知っている人はそう多くないのではないでしょうか。
実際、ラジオ波とキャビテーションは、どちらも高い美容効果がありますが、特徴も効果の内容も異なるため、目的に応じて施術を選ぶ必要があります。
この記事では、ラジオ波とキャビテーションの違いについて分かりやすく解説します。ぜひ施術メニューを選ぶ際の参考になさってください。
ラジオ波とキャビテーションの違いとは
ラジオ波とキャビテーションはどちらも脂肪細胞にアプローチする施術ですが、ラジオ波は「電磁波」、キャビテーションは「超音波」を使うという違いがあります。
またこの2つの施術は、脂肪細胞へのアプローチの方法や効果、施術の目的、その施術がおすすめな人なども全く異なるため、それに応じて施術を選択することが大切です。
ここでは、ラジオ波とキャビテーションのそれぞれの特徴、効果などについてくわしく解説します。
ラジオ波の特徴
ラジオ波には、次のような特徴があります。
- 30MHz~300MHzの高い周波数の電磁波
- 摩擦熱による温熱効果
- 熱刺激によるたんぱく質の生成
1.30MHz~300MHzの高い周波数の電磁波
ラジオ波は、30MHz〜300MHzの高い周波数を持つ電磁波のことで、お肌にこの電磁波を流すと波長による振動が起こります。
その振動が、細胞の分子同士をこすり合わせるため、摩擦熱(ジュール熱)が発生します。
ラジオ波は、周波数が高いほどお肌の奥まで届き、摩擦熱を発生させることが可能です。
ちなみに電磁波は体に良くないとされていますが、ラジオ波の周波数は人体に影響のないものですからご安心ください。
2.摩擦熱による温熱効果
ラジオ波が発生させる摩擦熱によって、ラジオ波の流れている部位が温まるため、温熱効果が起こります。
この温熱効果により、体の内部の温度が5〜7℃ほど上昇するため、血行が促進され、脂肪細胞もこの摩擦熱によってやわらかくほぐれます。
脂肪細胞がやわらかくなることで、老廃物と共に体外に排出されやすくなり、痩身効果が期待できます。
このラジオ波による摩擦熱は、凝り固まった脂肪細胞と老廃物が合わさったセルライトにも効果があります。
ラジオ波によって排出されやすくなる脂肪細胞は、皮下脂肪のみでなく、内臓脂肪も対象となることが分かっており、美容だけでなく健康のためにもラジオ波の施術はおすすめです。
3.熱刺激によるたんぱく質の生成
ラジオ波が引き起こす摩擦熱により、ヒートショックプロテインという現象が起こります。
ヒートショックプロテインとは、お肌の内部に熱による刺激が与えられることで、熱ダメージから回復するために自然治癒力が働き、コラーゲンやエラスチンの生成が促されるものです。
このヒートショックプロテインによって、美肌のカギとなるお肌のターンオーバーが促進されるため、ラジオ波には美肌効果やアンチエイジング効果があるといわれています。
キャビテーションの特徴
キャビテーションの施術には次のような特徴があります。
- 超音波により気泡を発生させる
- 脂肪細胞自体を破壊する
- 切らない脂肪吸引とも呼ばれる
1.超音波により気泡を発生させる
キャビテーション(Cavitation)とは、泡の発生と消滅が起きる物理現象の「空洞化現象」という意味を持つ施術のことです。
キャビテーションの施術では超音波をお肌に当て、体内の水分から泡を発生させ、その泡が消える時のエネルギーを利用して脂肪細胞を破壊します。
施術後は、脂肪細胞が体外に排出されやすくなるため、痩身効果が期待できます。
2.脂肪細胞自体を破壊する
キャビテーションを使った施術は、脂肪細胞自体が破壊されるため、即効性のある施術として人気があります。
実際にキャビテーションの施術により脂肪細胞が破壊されて脂肪細胞自体の数が減るので、太りにくい体になるといわれています。
破壊された脂肪細胞は、リンパを通って血液へと流れ、48時間ほどかけて尿や汗として体外へ排出されていきます。
3.切らない脂肪吸引とも呼ばれる
キャビテーションの施術は「切らない脂肪吸引」とも呼ばれており、痩身メニューの中でも人気が高い施術です。
キャビテーションの超音波は、脂肪細胞を破壊して乳化し、脂肪細胞そのものを減らしてくれますが、脂肪吸引のようなダウンタイムや痛みもありません。
脂肪吸引の施術と異なり、破壊された脂肪細胞を効果的に体外に排出するには、水分の摂取などが必要ではあるものの、リスクがないため、キャビテーションは安心な施術であるといえるでしょう。
施術後2時間程度は食事を控えることが大切
キャビテーションを使った施術を受けた場合、施術後2時間程度は食事を控えるようにしましょう。
これは、施術によって急激に脂肪が分解されると、体に失った脂肪を蓄えようとする力が働き、食事の吸収率が一時的に高くなるためです。
吸収率が高い状態で食事を取ってしまった場合、せっかく受けた施術の効果が台無しになってしまいます。
この、食事の吸収率が高い状態は2時間程続くため、その間の食事を控えることが大切です。
また施術後すぐに食事が取れないからといって、施術の直前に普段より多く食事をしたり、カロリーの高いものを摂取するのも良くありません。
食べ物の消化には2〜3時間はかかりますので、施術の時間の前後2〜3時間は食事を控えることが施術の効果を上げるポイントです。
ラジオ波がおすすめな人
ラジオ波を使った施術がおすすめな人は次のとおりです。ご自分に当てはまると感じられたら、一度ラジオ波の施術を受けられてはいかがでしょうか。
冷え性の人
ラジオ波による施術を継続して受けることにより、冷え性の改善が期待できます。
冷え性は、自律神経の乱れや血液循環の悪化、女性ホルモンの乱れなどが原因で起こりますが、ラジオ波の施術はこれらを改善する働きがあるとされているのです。
そのため、ラジオ波を使った施術を続けると、冷え性が改善する可能性があります。
脂肪量が多い人
ラジオ波の施術は、脂肪量が多い人ほど効果が実感できるといわれています。
ラジオ波による施術では、体の中で脂肪細胞が温められてやわらかくなり、体の外に排出されやすくなります。
脂肪量の多い人ほど、体に変化が起こりやすく、ラジオ波の施術の効果を実感できるので、脂肪量が多い(体脂肪率が高い)人は、ラジオ波による施術がおすすめです。
お顔の施術をする人
お顔の脂肪や老廃物に悩んでいる人は、ラジオ波の施術がおすすめです。
ラジオ波もキャビテーションも脂肪細胞にアプローチする施術メニューですが、キャビテーションはお顔の施術には使えません。
キャビテーションをお顔に使っているサロンもありますが、人によって脳震盪や耳鳴りが残るなどのリスクがあり、安全性が懸念されているため、避けた方が良いでしょう。
より安全にお顔をスッキリさせたい、お顔の脂肪を何とかしたいとお考えの人はラジオ波による施術をおすすめします。
太りにくい体質を目指したい人
ラジオ波による施術を続けることで、太りにくい体質を目指すことができます。
ラジオ波の施術では、体の内側で熱を発生させるため、体温を高温で維持することが可能です。施術後も長時間体温が上昇した状態を保つことが分かっています。
体温が1℃上がるだけでも基礎代謝が12〜13%上がるといわれていますから、ラジオ波の施術を続けると基礎代謝が上がり、太りにくい体質を目指すことが可能です。
キャビテーションがおすすめな人
キャビテーションを使った施術がおすすめな人は次のとおりです。ご自分が「おすすめな人」にあてはまる場合は、一度キャビテーションの施術を受けてみてはいかがでしょうか。
部分痩せしたい人
キャビテーションの施術では、超音波を当てることでそのエリアの脂肪細胞をピンポイントで破壊するため、部分痩せしたい人におすすめです。
通常の食事制限や運動によるダイエットの場合、脂肪が燃焼しやすい部位から燃焼されてしまうため、希望する部位を部分的に痩せることは難しいとされています。
しかしキャビテーションの施術では、気になる部位に集中的に超音波を照射してダイレクトに脂肪細胞にアプローチすることができます。
とくに痩せたい部位がある人、部分痩せをしたい人にはキャビテーションを使った施術が効果的です。
短期間で痩せたい人
キャビテーションの施術は、即効性があるため、短期間で痩せたい人におすすめです。
キャビテーションは、超音波によって脂肪細胞を分解、乳化して、体外へ排出しやすくする効果があります。
脂肪細胞が破壊されるため、1回の施術でも痩身効果が実感できるといわれており、イベントなどを控えていて、短期間で痩せたい人はキャビテーションの施術がおすすめです。
リバウンドをくり返している人
キャビテーションによる施術は、ダイエットしてはリバウンドをくり返している人にとくにおすすめです。
キャビテーションの超音波は、脂肪細胞をピンポイントで破壊するため、脂肪細胞そのものを減らせるとされています。
そのため、ダイエットでリバウンドをくり返している人には、脂肪細胞を減らし、太りにくい体質に導くキャビテーションの施術がおすすめです。
どちらが効果的なの?
ラジオ波とキャビテーション、どちらが効果的かは施術を受ける人により異なります。
ラジオ波とキャビテーションは、どちらも脂肪細胞に働きかける施術ですが、アプローチの方法や目的が異なるため、効果も同じではありません。
ラジオ波とキャビテーションはそれぞれのメリットがあり、エステサロンなどでは2つの施術を組み合わせたメニューも多く見られます。
それぞれの特徴をチェックして、ご自分に適した施術を受けられることが大切です。
効果を高めるためには水分補給が大切
ラジオ波とキャビテーションの施術の効果をより高めるためには、いくつかのポイントがあります。
実はラジオ波とキャビテーションの施術は、ただ施術を受けるだけでは十分な効果が得られにくいといわれています。
どちらの施術も、脂肪細胞を体外に排出しやすい状態にしてくれますが、実際に体外に排出するためにはたくさん水分を摂取することが大切です。
そのため、ラジオ波やキャビテーションの施術を受けた後は、効果をより高めるためにたっぷり水分を摂るようにしましょう。
ちなみに冷たいお水は代謝を下げてしまう恐れがあるため、できれば白湯か、常温のお水を飲むのがおすすめです。
施術は継続するほど効果が高まります
ラジオ波による施術もキャビテーションを使った施術も、続けるほど効果が高まります。
だからといって毎日施術を受ければそれだけ効果が上がるのかというと、そうではありません。施術の頻度は、2週間に1度位が理想です。
ラジオ波の施術の場合、基礎代謝を上げて太りにくい体質に導いていくため、施術を重ねて体質改善を目指す必要があります。
またキャビテーションの施術については、1度の施術で脂肪細胞の分解が3日ほど継続しますが、1回の施術で脂肪細胞を全て破壊することはできません。
そのため、キャビテーションを使った施術の場合、週に1〜2回の施術を3か月位続けるのが理想とされています。
まとめ
ラジオ波とキャビテーションの違いについて解説しました。
お顔の施術ではキャビテーションではなくラジオ波が適していること、またラジオ波の持つ美容効果は小顔になりたい人にぴったりであることもお分かり頂けたと思います。
ラジオ波の施術を受ければ、フェイスラインがスッキリして小顔効果が期待できるだけでなく、お顔の血色が良くなりお顔の色がワントーン明るくなるのを体感して頂けるでしょう。
小顔効果のある施術をお探しなら、ラジオ波を使った施術をぜひ一度お試しください。
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