年齢を重ねるにつれて深く刻まれるほうれい線。
ほうれい線は顔の印象を大きく左右するため、「もう歳だから」と諦めたくないですよね。
そこで今回は、ほうれい線を改善する方法をご紹介します。
ほうれい線はしっかりと対策することで改善が見込めるので、ぜひ参考にしてみてください。日々の対策で、若々しいお顔を取り戻しましょう。
ほうれい線とは？
ほうれい線とは、鼻の両脇から口の両端までハの字に伸びている2本の線のことです。肌のハリや筋肉、骨格によって目立ちやすさには個人差があります。
ほうれい線は加齢によるエイジングサインとして考えられていますが、若くてもほうれい線ができることはあります。
たとえば頬に脂肪がつきやすい体質の人。この場合は頬のふくらみと口の筋肉の境界線に溝ができてほうれい線が深く見えてしまいます。ほかにも骨格が関係してほうれい線ができやすい人も。
ほうれい線は年齢に関係なく目立つ可能性があるシワだからこそ、日々のケアが大切です。
ほうれい線ができる原因
ここからは、ほうれい線ができる原因について詳しく解説していきます。
ほうれい線の主な原因は加齢による「たるみ」ですが、表情のクセや生活習慣がほうれい線をさらに深くしてしまうこともあります。
- 加齢によるたるみ
- 生まれつきの骨格
- 表情のクセや生活習慣
ほうれい線の原因として考える上記3つを順番にチェックしていきましょう。
加齢によるたるみ
ほうれい線の最大の原因は加齢によるたるみです。 年を重ねるにつれてコラーゲンやエラスチンなど肌のハリ・弾力に欠かせない成分は減少し、さらに表情筋の筋力は低下して頬のたるみが加速します。
これにより、たるんだ頬と口や鼻との境界線ができてしまい、ほうれい線としてあらわれるのです。一度たるんでしまった肌は戻りにくいのもやっかいなところ。紫外線などの外的刺激が追い打ちをかけ、ほうれい線はどんどん深くなってしまうため、すぐにでも対策を始めることをおすすめします。
生まれつきの骨格
骨格によっては生まれつきほうれい線が目立つこともあります。ほうれい線が目立ちやすい骨格は次のとおりです。
- 丸顔
- 頬の位置が高い
- 頬や小鼻まわりの骨が華奢
- 頬中央の骨の位置が低い
- 口元が前に出ている
| 丸顔 | あごの骨が小さく表情筋が衰えやすいため、顔のたるみによるほうれい線ができやすい |
| 頬の位置が高い | 皮下脂肪や筋肉が落ちて骨張った印象になり、ほうれい線が目立ってしまうことがある |
| 頬や小鼻まわりの骨が華奢 | 頬の肉を支えられず、ほうれい線が目立ってしまう |
| 頬中央の骨の位置が低い | 周囲の筋肉や皮下脂肪を十分に支えられず、ほうれい線が目立ってしまう |
| 口元が前に出ている | 笑うときや話すときに必要以上に筋肉を動かす必要があるため表情の「癖ジワ」によってほうれい線が目立ちやすい |
上記に挙げた骨格はアジア人に多いという特徴があります。
また、ほうれい線は骨格だけでなく皮膚のたるみや表情筋の衰えなど複数の原因が絡み合って深刻化していきます。
骨格を理由に諦めるのではなく、スキンケアや表情筋トレーニングなどで対策していくことが大切です。
表情のクセや生活習慣
表情のクセや生活習慣もほうれい線の原因となります。
無意識に繰り返している表情の“癖”が積み重なってほうれい線となったり、猫背により頬のたるみが起こってほうれい線を加速させてしまったりすることもあるのです。
また、マスク生活で表情筋を使わなくなった結果、頬がたるんでほうれい線が深くなってしまった方も多いのではないでしょうか。
表情筋とは顔の皮下にある筋肉のことで、私たちの顔の内側には数十種類もの表情筋が張り巡らされています。
表情筋の働きによって人は表情を作っていますが、日常生活で使われる表情筋は全体の3割程度にすぎません。マスク生活が当たり前となった今、3割どころか1〜2割程度しか使っていない方もいるでしょう。在宅ワークにより人と顔を合わせる機会が少なくなったことも、表情筋が衰える原因の一つです。
普段から表情に乏しい方は表情筋が衰えやすく、ほうれい線も目立ちやすくなるため意識して表情筋を動かすことが大切です。
ほうれい線を改善する方法8選
それでは、ほうれい線を改善する方法をチェックしていきましょう。ほうれい線の改善に有効な方法は次のとおりです。
- 表情筋を鍛える
- 保湿を徹底する
- むくみを解消する
- 余分な脂肪を落とす
- 紫外線対策を徹底する
- セルフマッサージをおこなう
- 生活習慣を見直す
- 小顔矯正を受ける
順番に解説していきます。
ほうれい線を改善する方法①表情筋を鍛える
ほうれい線の最大の原因は「たるみ」なので、ほうれい線を改善するには表情筋を鍛えるのが1番の近道です。コツコツと表情筋エクササイズを続けて、ほうれい線を改善していきましょう。
おすすめの表情筋エクササイズを4つご紹介します。
表情筋エクササイズ①
- 大きく「あ」を発声するときの口の形をして10秒間キープ
- できるだけ口を横に引いて「い」を発声するときの口を10秒間キープ
- 思いっきり「う」を発声するときのう口をして10秒間キープ
表情筋エクササイズ②
- 「う」を発声するときの口をつくる
- 思いっきり頬の肉を吸い込み10秒間キープ
- 反対に頬を膨らまして10秒間キープ
表情筋エクササイズ③
- 口をしっかり閉じる
- 右頬を10秒間膨らます
- 左頬を10秒間膨らます
- 上の歯茎と唇の間を10秒間膨らます
- 下の歯茎と唇の間を10秒間膨らます
- 目を大きく開き、顔全体を10秒間膨らます
表情筋エクササイズ④
- 口を閉じる
- 下で頬を押しながら左に10周する
- 頬を膨らまし10秒間キープ
- 下で頬を押しながら右に10周する
①〜④のエクササイズを1日3セット行いましょう。
毎日続けることで表情筋が少しずつ鍛えられ、ほうれい線の改善が見込めます。
ほうれい線を改善する方法②保湿を徹底する
肌のハリ不足が原因となるほうれい線には、肌のハリ・弾力を向上させるスキンケアが求められます。
肌のハリ・弾力を向上させるには、保湿を徹底すると同時に、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを産み出す細胞「線維芽細胞」を活性化させることが大切です。
保湿成分が高いセラミドやヒアルロン酸、さらに線維芽細胞を活性化させるレチノールやビタミンCなどが配合された化粧水や美容液を選びましょう。
以下にスキンケアで取り入れたい成分をまとめましたので、スキンケア用品を選ぶときの参考になさってください。
| 特徴 | 効果 | |
|---|---|---|
| セラミド | 角層内部の水分をつなぎとめる役割を担う | 保湿効果 |
| プロテオグリカン | たんぱく質と糖が結合してできた成分 | 保湿効果 |
| ヒアルロン酸 | 水分の保持やクッションの役割を担う | 保湿効果 |
| コラーゲン | 人間の真皮、軟骨、靭帯などにある成分 | 保湿効果 |
| エラスチン | 真皮の2～3％を占める成分 | 保湿効果 |
| ビタミンC | 強い抗酸化力を持つ | 線維芽細胞を活性化 |
| FGF | 線維芽細胞増殖因子 | 線維芽細胞の増殖を促す |
| プラセンタ | 線維芽細胞増殖因子（FGF）が多く含まれている成分のひとつ | 線維芽細胞の増殖を促す |
| イソフラボン | 体内で女性ホルモンと似た作用をする | 線維芽細胞を活性化 |
| レチノール | ビタミンAの一種で、必須美容成分のひとつ | 線維芽細胞を活性化 |
ほうれい線を改善する方法③むくみを解消する
顔のたるみを加速させる要因の一つである「むくみ」を解消することも大切です。リンパの流れを良くして顔のむくみを解消しましょう。
おすすめのむくみ解消法を2つご紹介します。
むくみ解消法①温冷ケア
- 約40℃のお湯で顔を洗う
- 温めた手で顔全体を包み込む
- 温めた手を首にフィットさせる
- 冷たい水で顔を洗う
- 冷えた手で顔全体を包み込む
- 冷えた手を首にフィットさせる
むくみ解消法②半身浴
- 38℃から40℃のぬるめの温度に設定したお風呂に入る
- 15分から20分ゆっくり時間をかけて体を温める
- 足先から太もも、足のつけ根に向かってマッサージする
むくみやすい方は、カリウムが含まれる食品を積極的に摂るのもおすすめです。バナナやアボカドに多く含まれるカリウムには、ナトリウム（塩分）を尿として体外に排出する働きがあります。
温冷ケアや半身浴、食事管理で日頃からむくみをケアしてあげましょう。
ほうれい線を改善する方法④余分な脂肪を落とす
余分な脂肪を落として顔をスッキリさせるのも、ほうれい線の予防改善に有効です。
脂肪の増加が原因で顔の重心が下へ下へと移動してしまうと、ほうれい線が目立ちやすくなるため、余分な脂肪を溜めない生活を心がけましょう。
食べ過ぎや脂質の多い食事を避け、健康的な標準体重を目指すのをおすすめします。
【標準体重】
標準体重（kg）＝身長（m）×身長（m）×22
（例）身長160cmの場合の標準体重
1.6（m）×1.6（m）×22＝56.3（kg）
体重減少は「1ヶ月に現在の体重の5％以内」にとどめ、ゆっくりリバウンドしないペースで余分な脂肪を落としていきましょう。
ほうれい線を改善する方法⑤紫外線対策を徹底する
紫外線は肌のバリア機能を低下させ、乾燥を加速させてしまいます。乾燥により肌のハリや弾力が失われるとほうれい線も目立ちやすくなるため、紫外線対策を徹底しましょう。
紫外線は波長によってUVA・UVB・UVCの3つに分類されますが、これらのうちお肌に悪影響をおよぼすのが「UVA」と「UVB」です。UVCはオゾン層で吸収されてなくなるため地表には届きません。「UVA」と「UVB」の特徴を表にまとめました。
| UVA | UVB | |
|---|---|---|
| 特徴 |
|
|
| 症状 | シミ・シワ・たるみ | 赤み・黒ずみ |
| 影響スピード | じわじわ蓄積 | すぐに変化 |
| 紫外線量 | 1年中（天気関係なし） | 5〜8月 |
| 対策 |
|
|
| 日焼け止め選び | PAを見る | SFPを見る |
「肌老化の原因の8割は紫外線」とも言われるほど紫外線は美容の大敵です。普段から油断せずに紫外線対策を徹底しましょう。
ほうれい線を改善する方法⑥セルフマッサージをおこなう
頬骨の下に並ぶ靭帯をほぐすと肌のハリや弾力向上につながり、ほうれい線の改善にも効果が期待できます。
1日1回、お風呂上がりやスキンケアのタイミングで靭帯をほぐすマッサージをおこないましょう。
- 小鼻の横に親指をあて、斜め上に押し上げて3秒間キープ
- 頬骨に沿って親指を移動させながらマッサージ
最初は痛みを感じるかもしれませんが、頬下の靭帯がほぐれてくると痛みもなくなってきます。
ほうれい線を改善する方法⑦生活習慣を見直す
乱れた食生活や睡眠不足は肌のターンオーバーが乱れてハリのある美しい肌を維持できません。ほうれい線も深く刻まれてしまうため、生活習慣を見直しましょう。
美肌へと導く生活習慣のポイントは次の4つです。
- タンパク質やビタミン、ミネラルを含む食材を積極的に摂る
- 温かい飲み物を飲んで代謝を促す
- 適度に運動してストレスを発散する
- 睡眠前の食事やアルコール摂取は控えて質の良い睡眠をとる
生活習慣を見直し、体の内側からほうれい線を改善していきましょう。
ほうれい線を改善する方法⑧小顔矯正を受ける
即効性を求める方には小顔矯正を受けるのもおすすめです。
小顔矯正では骨や筋肉を正常な位置に整えながらむくみを解消すると同時に、頭皮から連鎖して起こるたるみを改善へと導きます。
施術後は顔が一回り小さくなるだけでなく、たるみが改善することでほうれい線も軽減します。
すぐにでもほうれい線を改善したい方は、小顔矯正を受けてみるとよいでしょう。
ほうれい線を改善していつまでも若々しくいよう
ほうれい線を改善する方法をご紹介しました。
ほうれい線がすでに顕著な方も、そうでない方も、さっそく対策を始めていつまでも若々しいお顔をキープしましょう。
なお、当店ではほうれい線に効果的な小顔術「顔頭筋ストレッチリフト」を提供しています。これは頭皮から連鎖しておこる顔のたるみを改善し、リバウンドしない小顔へと導く特別な施術です。
1度でもほうれい線の改善が期待できるため、引き上がったお顔を目指す方はどうぞお気軽にご相談ください。
