健康や美容に効果があるとして、さまざまな健康法や美容法に取り入れられている水素。その水素を効果的に摂れるとして注目されているのが水素サプリです。とはいえ、水素サプリには「効果がない」という声もあり、購入すべきかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、水素とはどんなものなのか、サプリにはどのような効果が期待できるのかを解説します。また、水素サプリの副作用やサプリを選ぶ際のポイントについても紹介するので、水素サプリを摂取すべきか悩んでいる方は参考にしてみてください。
水素とは
水素サプリの効果について考える前に、まず知っておきたいのが「そもそも水素って何?」ということです。理科の授業で学んだことがあるけど、どんなものなのかよく知らないという方もいるのではないでしょうか。
水素(H)は、元素の中で最も軽い性質を持ち、宇宙で最も多く存在している元素です。その多くは、水(H2O)などの化合物として存在しています。
水素そのものは無色無臭の気体として存在しており、毒性はありません。また、石油や天然ガスなどの化石燃料には限りがあるものの、水素は地球上に限りなくあります。くわえて、燃焼する際に二酸化炭素(CO2)などを排出しないことから、次世代のクリーンエネルギーとしても注目されています。
水素が注目されている理由
クリーンエネルギーとして今後を期待されている水素ですが、美容や健康にも良い効果があるとして注目されています。その理由は、水素が持つ抗酸化力にあります。
病気や老化の原因のひとつといわれているのが、体内で活性酸素が増加することによる「酸化」です。鉄がサビたり、リンゴを切ってそのまま置いておくと茶色に変色したりするのは酸化が原因ですが、それと同様のことが私たちの体内でも起きているのです。
人の体内で酸化が起きると、美容面ではシミやシワなどの肌トラブルに、健康面では動脈硬化や糖尿病、がん、生活習慣病、認知症といった病気の発症につながります。
酸化の原因となる活性酸素とは
体内で酸化が生じるのは、活性酸素が過剰に発生することによりますが、活性酸素そのものは常に体内で発生しているものです。有害なイメージがある活性酸素ですが、実は有益な役割も担っているのをご存じですか?
活性酸素は体の免疫機能としても働いており、体内に侵入したウイルスや細菌などを破壊する役割があります。つまり、活性酸素は適量であれば体にとって有益な働きをしてくれるものの、増えすぎてしまうと血管や細胞にダメージを与えるなどして、老化や病気の原因となるのです。
活性酸素が過剰に増える原因とは
活性酸素が過剰に作られてしまう原因としては、ストレス、激しい運動、過多飲食、喫煙、大気汚染、紫外線などが挙げられます。現代社会では、活性酸素の増加につながる要素が多く存在するため、それによる影響を受ける人は少なくありません。
増加した活性酸素は体に悪影響を与えるものとなりますが、抗酸化作用のある物質を摂取することで活性酸素を除去して、その働きを弱めることができます。水素には抗酸化作用があることから、活性酸素による悪影響から肌や体を守るとして注目されているのです。
水素サプリに期待されている効果
水素の持つ優れた抗酸化力には、美容面や健康面で良い働きが期待できるといわれており、水素サプリや水素水など水素を含有するさまざまな商品が販売されています。
では、水素サプリを摂取することでどのような効果が得られるのでしょうか?
美容面で期待されている効果
肌が老化するなどのトラブルの多くは活性酸素が増加することで引き起こされます。水素サプリを摂取すると、抗酸化によって活性酸素の影響から肌を守り、美肌をキープする効果が期待できます。
活性酸素の影響により引き起こされる肌トラブルには、シミやシワ、たるみなどが挙げられます。活性酸素が増加するとメラニン色素が多く分泌されることが分かっており、それがシミの原因となります。また、活性酸素は肌にハリや弾力を与えるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるとされており、それによってシワやたるみなどのトラブルが生じてしまうのです。
美容のことを考えると、なるべく活性酸素を増やさないような生活を送るのが一番です。しかし、ストレスや大気汚染など活性酸素を増やす要因は数多くあり、活性酸素の増加を完璧に防ぐのは不可能といえるでしょう。そこで水素サプリなど抗酸化作用があるものを摂取することで、活性酸素の悪影響から肌を守る効果が期待されているのです。
健康面で期待されている効果
水素サプリには、活性酸素によって引き起こされるさまざまな病気や体の不調を予防し、改善する効果が期待されています。
活性酸素が関係するとされる主な疾患は以下のとおりです。
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 動脈硬化
- 胃潰瘍
- がん
- 糖尿病
- 関節リウマチ
- 白内障
- アトピー性皮膚炎
- アルツハイマー型認知症
もちろん、活性酸素が増加することで誰もがこうした疾患にかかるというわけではありませんが、活性酸素の増加がこれらの病気の発症リスクを高めるとされています。また、活性酸素の増加は、頭痛や不眠、疲労感、やる気の低下などにもつながるとされており、水素サプリはこれらの不調への効果も期待されています。
水素サプリと水素水、どっちがおすすめ?
手軽に水素を摂取する方法として、水素サプリのほかに水素水も挙げられます。水素水はスーパーやドラッグストアなどでも購入できるので、手軽に取り入れられると感じている方もいることでしょう。
水素の効果を十分に得るには、水素サプリと水素水、どちらがおすすめなのでしょうか?
水素水とは
水素水とは、水に水素分子(H2)を溶かした水のことです。水(H2O)自体も水素が溶け込んでいるものではありますが、通常の水と水素水では溶け込んでいる水素分子の量が異なります。
市販の水素水は、「水素水」のほかに「還元水素水」「活性水素水」などの表記で販売されています。ほとんどの商品はアルミパウチやアルミボトル容器に入れて販売されていますが、これは水素水に用いられている水素が非常に小さく、逃げやすい性質があるからです。目に見えないような隙間でも通り抜けてしまうので、水素が抜けにくいアルミニウム素材の容器が採用されています。
水素水における水素の含有量については明確なルールがないため、商品によってバラつきがあるのが実情です。水素水の濃度については、パッケージに表記されているので確認のうえ購入すると良いでしょう。
水素水の濃度は、「ppm」または「ppb」という単位で表されており、ppmは100万分の1、ppbは10億分の1を意味します。例えば、1ppmであれば1リットルの水に水素が1mg、1ppbであれば1リットルの水に水素が0.001mg含まれているということです。
水素サプリがおすすめの理由
水素水と水素サプリ、どちらも手軽に水素を摂取できる方法ではありますが、水素の持つ効果を最大限に期待するなら水素サプリのほうがおすすめです。水素水は水を飲む感覚で水素を摂取でき、飲んだものが一気に体に浸透するというメリットがあるものの、体から抜けやすいといわれています。また、ペットボトルなどの容器に入っているものは飲む前に水素が抜けている可能性が高く、思うような効果は得られないでしょう。
アルミニウムの容器に入ったものでも、水素が抜ける心配がほぼないとはいえ、開栓後はどんどん水素が抜けてしまいます。その点、水素サプリであれば、摂取した後に体の中で発生するようになっており、効率良く体内に水素を取り込めるのがメリットです。水素の持つ効果を最大限に得たいなら、体内に長く留まって力を発揮する水素サプリを選ぶのが良いといえるでしょう。
水素サプリを選ぶ際のポイント
サプリメントは商品によって成分の含有量などが異なるため、商品によって効果の表れ方に違いが出ることがあります。水素サプリを選ぶ際は、水素の含有量をチェックしましょう。また、どんな原料を使っているのか、どこで製造されているのかが明確に記されているものを選ぶのがおすすめです。
添加物を多く配合しているサプリメントもあるので、添加物が少ないものを選ぶことも意識しましょう。安価なサプリは添加物が多く、低品質のものが多い傾向にありますが、高価なサプリだからといって信頼できるとは限りません。「高額だから効果がある」というわけではないので、水素サプリを選ぶ際は値段のみで決めることのないようにしてください。
水素サプリの気になる副作用
水素そのものには毒性がなく、体内に蓄積されるものではないので、副作用や中毒性はありません。余分に摂取しても呼気として排出されるほか、体内で水に変化して尿や汗として出ていきます。
とはいえ、どのサプリメントにもいえることですが、体にいいからといって大量に摂るのは良くありません。水素サプリを摂取する際も、パッケージに記載されている使用量・用法を守ることが大切です。
また、水素サプリには添加物も含まれているので、そうした添加物との相性が良くないケースもあるでしょう。適量を守るとともに、自分に合った水素サプリを選ぶことが重要といえます。
水素のさまざまな活用例
美容効果、健康効果を期待して、さまざまな方法で水素が用いられています。クリニックによっては、水素を用いた治療法を取り入れているところもあります。
水素水や水素サプリ以外での活用例をみていきましょう。
クリニックでの治療
水素の活性酸素を除去する効果を期待して、病気の治療や予防、健康維持のために水素を用いた療法メニューを提供しているクリニックもあります。
クリニックで提供されている水素療法には以下のようなメニューがあります。
水素点滴
高濃度の水素を溶け込ませた生理食塩水を点滴する治療法です。水素だけでなくビタミンCなどを加えたものもあります。静脈に注入することで、血液の流れにのって水素分子と水素イオンが体の隅々まで届くため、高い効果が期待できます。
水素注射
高純度の水素を溶かした薬剤や整理食塩水を、首や肩、腰、ヒジ、ヒザなどの痛みがある部分に注射します。抗炎症作用や鎮痛効果が期待できる治療法です。
水素吸入
水素ガスを酸素と共に吸引して体内に取り込む治療法です。高濃度の水素を吸入することで活性酸素を除去し、病気の予防・改善、また健康・美容促進を目指すことができます。
※水素を用いた治療は、すべて健康保険適応外となります。そのため、クリニックによって治療費が異なり、定期的に通うと高額になる傾向があります。複数のクリニックを比較して選ぶと良いでしょう。
水素風呂
水素を一気に全身に取り込めるといわれているのが、水素風呂です。水素が溶け込んだお湯に浸かることで、美容や健康効果が期待できるとされています。
また、血行が促進され代謝も上がることから、ダイエット効果を求めて利用する方も多くいるようです。
水素化粧品
出典画像:BILA
水素の持つ抗酸化作用によるアンチエイジング効果や美肌効果を期待して開発された、水素を配合した化粧品も数多くあります。そうした水素化粧品を使用することで、皮脂の酸化抑制、シミやシワ、たるみの予防・改善が見込めると期待されています。
フェイシャルサロンBeauty Studio BILAでも水素発生美容液がたっぷりと含まれた「水素美容液パック」を施術に取り入れています。施術後は肌の酸化がリセットされることで、くすみがとれて、透明感のあるモチモチ肌になれますよ。
初回は格安の体験価格でお試しできるので、ぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ
優れた抗酸化力があることから、水素は美容や健康面での効果が期待できます。もちろん、水素そのものは医薬品ではないため、摂取したからといって病気がすぐに治ったり、肌が若返ったりする効果は期待できません。
とはいえ、ストレスや紫外線の影響、大気汚染など体内で活性酸素を増加させてしまう要素は多く、それによって病気や肌の老化が引き起こされる可能性はあります。活性酸素の影響をできるだけ抑えるために、生活の中に水素を取り入れていくのは良いことといえるでしょう。
水素水や水素注射、水素点滴、水素化粧品など水素を取り入れる方法は複数ありますが、手軽に効率良く摂取できるのが水素サプリです。さまざまな商品があるので、成分や含有量などを比較して、ご自分に合ったものを選ぶようおすすめします。