「朝起きて鏡を見ると顔がパンパン」
「顔のむくみで目も小さくなってるし…」
このように、顔のむくみは誰もが経験する悩みでしょう。むくみがあるだけで顔がぼんやりとした印象になり、気分も上がらないものです。
顔のむくみでお悩みの方のために、今回はむくみの原因や改善方法を詳しく解説していきます。毎日をスッキリフェイスで過ごしたい方はぜひ参考にしてください。
そもそも「むくみ」とは?
「むくみ」とは、何らかの原因で細胞と細胞の間に水分が溜まった状態です。専門的な言葉では「浮腫(ふしゅ)」ともいいます。
むくみは全身に生じるものですが、特に顔のむくみは見た目の印象を大きく左右するため敏感になりますよね。
「朝起きたときに顔がむくんでしまう」とお悩みの方も多いでしょう。
起床時の顔のむくみの理由の一つに、重力の影響で水分が寝ている間に顔の皮膚の下に滞ってしまうことが挙げられます。
顔のむくみは誰にでもおこる症状なので、むくみの原因を知り、しっかり対策をしていきましょう。
むくみのメカニズム
人間の体は約60%が水分でできていますが、そのうち約40%が細胞内液(細胞膜の内側にある水分)、約20%が細胞外液(細胞膜の外側にある水分)で構成されています。
細胞内液 | 細胞内を満たし、細胞が機能するための環境を形成 |
細胞外液 | ●循環血液量の維持 ●栄養素や酸素を細胞へ運搬 ●老廃物や炭酸ガスを細胞外に運び出す |
上記の水分のうち、むくみに大きく関わるのが「細胞外液」です。
細胞外液は、血漿(けっしょう)やリンパ液が5%、組織間液(細胞と細胞の間にある水分)が15%の割合で成り立っています。
水分バランスは通常、一定のバランスで維持されていますが、何らかの原因でバランスが崩れると、組織と細胞の間に余分な水分が溜まり「むくみ」を生じさせます。
顔のむくみの原因
顔のむくみの原因は主に次の7つです。
- 塩分の摂り過ぎ
- アルコールの飲み過ぎ
- 体の冷え
- 運動不足
- うつ伏せ寝
- 睡眠不足や睡眠の質の低下
- ホルモンバランスの影響
当てはまるものが多ければ多いほど、顔にむくみが生じやすい状態だといえます。続いては、顔のむくみの原因について詳しく見ていきましょう。
顔のむくみの原因①:塩分の摂り過ぎ
塩分を摂り過ぎると、体の塩分濃度を薄めようとして体内に多くの水分を溜め込むようになります。水分が過剰に蓄積された結果がむくみとなって表れます。
塩分過多によるむくみは、まぶた周辺に特に出やすいとされているため、見た目を気にする方は特に注意が必要です。
インスタント食品や外食で食事を済ます方は大勢いらっしゃいますが、インスタント食品や外食には塩分が多く含まれており、塩分摂取過多になりがちです。
顔のむくみを回避したい方は、インスタント食品や外食を控える、自炊をするなどして減塩を心がけましょう。
顔のむくみの原因②:アルコールの飲み過ぎ
「飲み会の翌日は顔がむくむ」など、アルコールを飲み過ぎて顔がむくんだ経験のある方は多いのではないでしょうか。
これは、アルコールによる血管の拡張が関係しています。アルコールを飲み過ぎると、血管が拡張して水分が漏れ出すためむくみが生じるのです。
就寝中の重力も相まって、朝起きたときに顔やまぶたが腫れやすくなります。
顔のむくみの原因③:体の冷え
冷えは血管を収縮させ、血行不良や水分代謝の低下を招きます。体内での水分処理がうまくいかなくなることから、むくみを生じてしまいます。
体温が35℃台の日もある、水分をよく摂るわりにトイレの回数が少ない、という方は、体の冷えが疑われます。
冷えは顔のむくみだけでなく、体調不良にもつながるので健康のためにも改善を目指したいものです。
顔のむくみの原因④:運動不足
運動不足も顔のむくみの原因の一つです。運動不足は全身の筋力低下を招きますが、筋力が低下すると血行も滞り、むくみに繋がります。
筋肉は血液を循環させるポンプの働きをするので、むくみにくい体質になりたいなら、適度な運動をして筋肉量を高めることが重要です。
顔のむくみの原因⑤:うつ伏せ寝
寝る姿勢も顔のむくみに関係しています。うつ伏せに寝ると、重力の影響で水分が顔側に集まってしまい、朝起きたときに顔がむくんでしまいます。
起床時の顔のむくみに悩まされている方は、仰向けで寝るように意識してみてください。
また、枕の高さも見直してみるとよいでしょう。枕が低過ぎると水分が顔に集まってしまうため、適度に高さがあるのが理想です。
枕が高過ぎると首を痛めてしまうので、あくまでも“適度な高さ”で、少しアゴが引いた程度の姿勢になる状態にとどめましょう。
顔のむくみの原因⑥:睡眠不足や睡眠の質の低下
「寝不足の日に限って顔がむくんでいる」という方も多いのではないでしょうか。
これは睡眠不足による自律神経の乱れや血行不良が原因です。また眠りの質が悪いと、就寝中の水分の排出や発汗が妨げられて、むくみの原因となります。
睡眠も顔のむくみに関係しているため、就寝前のスマホ操作をやめたり、アルコールやカフェインの摂取を控えたり、よく睡眠の質を良くする環境作りを心がけることが大切です。
副交感神経を優位(≒心身ともにリラックスした状態)に働かせることで、質の良い睡眠につながります。
顔のむくみの原因⑦:ホルモンバランスの影響
生理前10日~生理2日目までは、ホルモンバランスの影響で「むくみやすい時期」といわれています。生理前後に顔のむくみが顕著にあらわれる方も多いでしょう。
またこの時期は、食欲が旺盛になったり、濃い味のもの欲したりする時期です。つい塩分や糖分を摂り過ぎてしまい、より顔のむくみが加速してしまいます。
生理前のひどいむくみでお悩みの方は、この後ご紹介する対策を実践するとよいでしょう。
顔のむくみを解消する方法
それでは、顔のむくみを解消する方法を見ていきましょう。どれも簡単にできるものばかりなので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
- 温冷ケアを行う
- ホットタオルで血行を促す
- フェイスマッサージを行う
- 頭皮のコリをほぐす
- 全身ストレッチを行う
- 半身浴をする
- カリウムの多い食材を摂る
順番に解説していきます。
温冷ケアを行う
「顔のむくみを今すぐ取りたい!」こんなときにおすすめなのが“温冷ケア”です。
温冷ケアでは、「温める」と「冷やす」を交互に繰り返すことで血流を促し、顔のむくみを解消します。
手軽にできて即効性も高いので、顔のむくみが気になるときにはぜひ試してみてください。手順は次のとおりです。
- 約40℃のお湯で顔を洗う
- 温めた手で顔全体を包み込む
- 温めた手を首にフィットさせる
- 冷たい水で顔を洗う
- 冷えた手で顔全体を包み込む
- 冷えた手を首にフィットさせる
一連の流れを2〜3セット繰り返しましょう。
ホットタオルで血行を促す
ホットタオルを使って血行を促すのもおすすめです。むくみのせいで腫れぼったいまぶたも、ホットタオルでじんわりと温めることでスッキリしてきます。
やり方は簡単。水で濡らしたタオルをよく絞ったら、電子レンジで30秒〜1分ほど加熱します。 熱すぎると皮膚にダメージを与えてしまうので、適温に冷ましてから顔に乗せてください。1度で物足りなく感じる場合は、2〜3回繰り返しましょう。
フェイスマッサージを行う
顔のむくみにはフェイスマッサージも効果的です。リンパの流れを意識しながら、以下の手順でマッサージしましょう。
- 鎖骨のくぼみをプッシュし、老廃物が流れやすい状態をつくります
- 目の周りを優しくなぞり、眉間へ流します
- 額の中央とこめかみをプッシュします
- こめかみから耳の前を通って首元へ流します
- 眉山を押し上げるようにプッシュします
- 拳をフェイスラインに当てて押し上げます
- 拳を横にすべらせ、耳の前を通って首元へ流します
- 鎖骨のくぼみをプッシュしリンパの流を促します
なお、顔の皮膚は非常にデリケートで摩擦に弱いです。肌の滑りが良くなるように、化粧水やクリームなどを塗ってから、優しく丁寧にマッサージをおこないましょう。
いつものスキンケアのついでにフェイスマッサージをおこなうのがおすすめです。
頭皮のコリをほぐす
頭皮から連鎖して起こるむくみを解消するために、凝り固まった頭皮もほぐしてあげましょう。手順は次のとおりです。
- 拳をつくる(第二関節の平らな面を使います)
- 耳周りをしっかりとほぐす
- 頭頂をしっかりとほぐす
- 後頭部をしっかりとほぐす
頭皮をほぐした後、以下のマッサージをおこなうとさらに効果的です。
- 頭全体を両方の手のひらで包み込む
- 小さな弧を描き頭皮を揉みほぐす
- 指先を使って耳元から頭頂部に向かってプッシュ
- 親指を使って額中央から後頭部に向かってプッシュ
- 両手の五指を全部使って頭皮をランダムにつまむ(リズミカルにつまんで放す)
- 髪の毛を2〜4等分にしてぐっと上に引っ張る
凝り固まった頭皮が柔らかくなることで、リフトアップや美髪にも繋がります。むくみ知らずのお顔、そして引き上がったお顔や美しい髪のために、ぜひ実践してみてください。
全身ストレッチを行う
顔のむくみを効果的に解消するために、全身の血のめぐりを良くするのもおすすめです。全身ストレッチを行い、水分の排出を促しましょう。
【立ちながらできるストレッチ】
- 肩を大きくまわしてほぐす
- 両手を後ろで組む
- 組んだ手を上にあげるようにしながら前屈
【座りながらできるストレッチ】
- イスに座り、両ひじを後ろでつかむ
- ひじを後ろでつかんだまま、首を左右に10秒ずつ傾ける
たまに歩いてみるなど、こまめに身体を動かすことを日頃から意識するとなお良いです。
半身浴をする
血流を促すために、湯船に浸かって体を温めましょう。体が温まることで、顔のむくみが解消され、顔色も良くなります。
半身浴は、40℃前後のお湯に20分程浸かるのが理想的です。 湯船に浸かりながらフェイスマッサージをおこなえば、より効果的に顔のむくみを解消できます。
カリウムの多い食材を摂る
カリウムには水分の排泄を助ける働きがあります。顔のむくみが気になるときには、積極的にカリウムが含まれる食品を摂りましょう。
カリウムが豊富に含まれる代表的な食材を表にまとめました。
【顔のむくみ解消のために積極的に取り入れたい食べ物】
バナナ | 360mg |
アボカド | 590mg |
さつまいも | 980mg |
ぶどう | 740mg |
焼きのり | 2,400mg |
切干しだいこん | 3,500mg |
ほしひじき | 6,400mg |
刻み昆布 | 8,200mg |
上記は可食部100g当たりの成分量です。
また「1日当たりの摂取目安量」は次のとおりです。
【カリウムの1日当たりの食事摂取基準】
性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
摂取目安量 | 2,500 mg/日 | 2,000 mg/日 |
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf?_ga=2.184844396.452555684.1659869054-312224892.1658074220
例えばバナナは1本200g程度ですので、3〜4本/日で目安量に達します。参考までに頭に入れておくとよいでしょう。
繰り返す顔のむくみにはプロの手を借りるのもおすすめ
すぐにでも顔のむくみを解消したい方は、プロの手を借りるのもおすすめです。
小顔エステでは、プロが骨や筋肉を正常な位置に整えながら効果的にむくみを解消します。さらに、頭皮から連鎖しておこるたるみを改善するため、一回り小さいお顔を目指せます。
セルフケアでは手の届かないところまで的確にアプローチしてお顔のコンディションを根本から整えるので、むくみの出にくいお顔が手に入るのも嬉しいポイントです。
即効性を求める方や、むくみ知らずのスッキリフェイスを手に入れたい方は、小顔エステでプロの施術を受けましょう。
日々のケアと対策で、顔のむくみ知らずのスッキリフェイスを手に入れよう!
顔のむくみは日々の対策が重要です。毎日をスッキリフェイスで過ごしたいなら、今回ご紹介した対策をさっそく実践してみてください。
もしセルフケアでも対処できない顔のむくみについてお悩みがございましたら、「Beauty Studio BILA」までお気軽にご相談ください。当店の独自メソッド・日本初「顔頭筋ストレッチリフト」では、原因追求から的確なアプローチが可能です。
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