“シワ”のせいで実年齢以上に老けて見える、とお悩みではありませんか?
「今すぐにでもケアを始めたい!」
「自宅で簡単にできるマッサージ方法を知りたい」
という声にお応えして、今回は特別にシワ改善に効果的なマッサージ方法をご紹介します。
小さなシワも見逃さず、日々ケアしてあげることが大切ですので、ぜひ参考にしてみてください。
シワの種類は?
“シワ”と一口に言っても、その種類はさまざまです。シワの種類は大きく分けて次の3つ。
- 乾燥小ジワ
- 癖ジワ
- 年齢ジワ
それぞれどんなシワなのか、確認していきましょう。
乾燥小ジワ
乾燥小ジワは、その名のとおり「乾燥」によるシワのことです。
肌の水分が奪われて乾燥すると、肌のキメが乱れて細かいシワができてしまいます。
通常肌は、水分の蒸発を防ぐバリア機能によって肌を乾燥から守っています。しかし、加齢や間違ったスキンケア、不規則な生活によりバリア機能の働きは低下します。バリア機能の働きが低下すると、外部からの刺激に敏感になり、肌も乾燥しやすくなるので注意が必要です。
バリア機能の働きが低下しているところに、保湿不足(スキンケア不足)が加われば、さらに肌の乾燥は加速してしまいます。
また、エアコンや紫外線も肌の乾燥を加速させる要因です。
乾燥小ジワができないように、肌のバリア機能を高めるような生活習慣、スキンケア、紫外線対策を徹底的に行うのをおすすめします。
癖ジワ
癖ジワとは、普段の表情の「癖」によってできるシワです。
人間の顔には数十種類もの表情筋があり、それらを収縮させて表情を作っていますが、部分的に余計な力が入っている状態が長く続くと“シワ”として残ってしまいます。
眉間にシワを寄せる癖や、口を大きく開けて笑う癖など、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
癖ジワは加齢とともに出やすいのも特徴です。長年の癖に加えて、乾燥や加齢による肌の弾力不足も相まって、癖ジワができてしまいます。
癖ジワができる箇所は個人差がありますが、無意識に繰り返している表情の“癖”で、癖ジワができないように注意しましょう。
年齢ジワ
年齢ジワとは、加齢による肌のハリ・弾力不足によってできるシワです。
肌のハリ・弾力に欠かせない成分であるコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンは、年齢とともに減少してしまいます。
コラーゲン | 真皮内に網目状に張り巡らされたスポンジのような組織。 |
ヒアルロン酸 | 網目状にあるコラーゲンの間を埋めるように存在。 |
エラスチン | コラーゲンをつなぎ止めるようにして支えている弾力線維。 |
年齢ジワは、シワの種類の中でも深刻です。
皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層からできていますが、年齢ジワは真皮にまで達しています。
乾燥ジワのような表皮にできる浅いシワではなく、皮膚の深いところにあるシワなので、早期対策・治療が求められるのです。
こんな人は要注意!シワの原因について
ここで、部位ごとのシワの原因について解説していきます。
「額」のシワの原因
眉をあげたり寄せたりする癖があるのであれば、表情の「癖」によって額にシワができている可能性が高いです。
癖ジワは年齢とともに深く刻まれてしまうので、なるべく額にシワができないような表情の作り方を意識してみましょう。
とはいえ、表情ジワを心配するあまり無表情で過ごすようなことはNGです。
なぜなら、顔の筋肉が衰えると、シワやたるみを加速させてしまう恐れがあるからです。
なるべく額にシワができないような表情の作り方を意識しつつ、適度に表情筋を動かし、さらにマッサージやエクササイズを取り入れるのをおすすめします。
「眉間」のシワの原因
眉間にできるシワも、癖ジワの可能性が高いです。
- 仕事でストレスが溜まりやすい
- デスクワークで日頃から目を駆使する
上記のような方は、無意識のうちに眉間にギュッとシワを寄せてしまいがちです。
毎日のように眉間にシワを寄せていると、気づいたときには「ショック、眉間にシワができてる」なんてことにもなりかねません。
ストレスによるホルモンバランスの乱れや、デスクワークによる室内の乾燥なども、シワを加速させる要因の一つです。
眉間のシワができやすい環境ではないか、一度チェックしてみるとよいでしょう。
「目元」のシワの原因
目元は、乾燥ジワ・癖ジワ・年齢ジワのどれも起こりやすいです。
皮膚が薄く、皮脂がない部位なので乾燥しやすく、若くても乾燥ジワができてしまう方も少なくありません。
1日に何度もまばたきをするため、皮膚の収縮で癖ジワもできやすいです。
目元はシワができやすい部位なので、シワの始まりのサインを見逃さないようにしましょう。
「口元」のシワの原因
口元に現れる笑いジワ、いわゆる「ほうれい線」は誰にでもできるもの。
ただし、ほうれい線は深く刻まれれば深く刻まれるほど、元に戻りにくくなるため注意が必要です。
また口周りの細かいシワや、口角からあごにかけてのマリオネットラインなどは、実年齢以上に老けて見られてしまう原因にもなります。
ほうれい線・口周りの細かいシワ・マリオネットライン、いずれのシワも、乾燥・癖・加齢が複合的に関係し合ってできると考えられるので、日頃から意識してケアしたいものです。
おすすめシワ改善マッサージ4選
それでは、おすすめのシワ改善マッサージを紹介していきます。
どれも簡単にできるものばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
額のシワ改善に効果が期待できるセルフマッサージ
【額のシワ改善マッサージ】
- 拳をつくり、親指以外の四本の指をぴったりとくっつける
- 第一関節と第二関節の間にできる平らな面を額に密着させる
- 額をクルクルとほぐす
- 人差し指、中指、薬指で額のシワを生え際に向かって伸ばす
額のシワには、前頭筋をほぐすマッサージが有効です。
拳を使い、内側から外側に向かって額のシワを伸ばすイメージでやさしくマッサージしましょう。
仕上げに、額のシワを生え際に向かって伸ばします。
マッサージは1〜2分、シワ伸ばしは5回程度が目安です。
眉間のシワ改善に効果が期待できるセルフマッサージ
【眉間のシワ改善マッサージ】
- 耳の上・後ろをクルクルと指圧
- 眉頭をやさしく指圧
- 中指の腹を使ってクルクルと眉間をマッサージ
耳・眉周りの筋肉をほぐすことで血流がアップします。
眉間は必要以上に力が入りやすい部位なので、眉間をマッサージする前は耳・眉周りの筋肉をほぐすようにしましょう。
日頃から目を駆使している方は痛みを伴いますが、コリを解消するようなイメージでじっくりとほぐしてあげてください。
耳・眉周りの筋肉をほぐしたら、中指の腹を使ってクルクルと眉間をマッサージします。
目元のシワ改善に効果が期待できるセルフマッサージ
【目元のシワ改善マッサージ】
- 拳をつくり、親指以外の四本の指をぴったりとくっつける
- 眉上、目頭、頬上を順番にマッサージ
- 中指で目尻を固定し、まぶたを10〜20回開閉
目元のシワを改善するには、目の周りを囲む筋肉(眼輪筋)をほぐすマッサージが有効です。
第一関節と第二関節の間にできる平らな面を使って、眉上、目頭、頬上を順番にやさしくマッサージしましょう。
仕上げに、目尻のシワを伸ばすイメージで、中指で目尻を固定し、まぶたを10〜20回開閉します。
※目の周りは皮膚が薄い部位なので、強い刺激を与えないよう注意してください。
口元のシワ改善に効果が期待できるセルフマッサージ
【口元のシワ改善マッサージ】
- 頰骨の下を親指でプッシュ
- 大きく「ホ」の口を作る
- 指を使ってやさしくほうれい線を伸ばす
頰骨の下に並ぶ靭帯のこわばりを解消するために、まずは親指で頬をプッシュします。1〜2分かけて、じっくりほぐすのがおすすめです。
次に大きく「ホ」の口を作ります。ホの口を作ったら、頬と口周りの境界線をなくすようなイメージで、指を使ってやさしくほうれい線を伸ばしましょう。
このマッサージのほか、時間を見つけて次のようなエクササイズを取り入れるとさらに効果が期待できます。
- 口を大きく開けて「ア」「オ」と動かす
- 舌を出して上下左右に動かす
- 唇でペットボトルをくわえて持ち上げる
シワ改善マッサージを行うときの注意点
シワ改善マッサージは、肌が乾燥した状態で行わないよう注意しましょう。
肌にクリーム等を塗らずに肌が乾燥した状態でマッサージを行うと、摩擦が起こり、かえってシワの原因になります。
摩擦が起こりにくいように、マッサージオイルもしくはクリームを塗ってからマッサージするようにしましょう。
時間がない方は、スキンケアのついでにシワ改善マッサージをするのがおすすめです。
また、“ながらマッサージ”にはくれぐれも注意してください。
例えばテレビを見ながらマッサージをすると、必要以上に肌を擦ってしまいがちです。
シワ改善マッサージをするときは、他に意識がそれないよう、シワを伸ばすことに集中しましょう。
シワを伸ばすことに集中し、さらにリンパの流れも意識しながら、顔の中心から外側へ向かってやさしくマッサージしてください。
【シワ改善マッサージの注意点】
- 肌にクリーム等を塗ってからマッサージする
- 肌に負担をかけないよう“やさしく丁寧に”行う
- リンパの流れを意識してマッサージする
スキンケアのついでにシワ改善マッサージを行おう
今回紹介したマッサージは、どれも簡単なものばかりです。
以下の点に注意しながら、スキンケアのついでにシワ改善マッサージを取り入れてみてください。
- 肌にクリーム等を塗ってからマッサージする
- 肌に負担をかけないよう“やさしく丁寧に”行う
- リンパの流れを意識してマッサージする
乾燥ジワのような表皮にできる浅いシワであれば、マッサージを続けることにより少しずつシワが改善されていくでしょう。
「一向にシワが改善されない…」という場合は、皮膚の深いところにまで刻まれてしまった年齢ジワの可能性が高いです。
また、顔の筋肉のたるみなどにより、より深くシワが刻まれてしまっている場合もあります。
このような場合はプロの力を借りるのがおすすめです。